しみじみしながらも、優しさを感じられる 望郷酒場

サイトリニューアルをしたからでしょうか。以前から気になっていた曲のことを書きたくなり、以前に比べれば、こまめにアップしているかもしれません。しかし、気まぐれな管理人であるため、どこまで続くかは、自分でも分かりません。再び、放置状態となってしまうかもしれませんが、その時には仕方ない奴だ、と思っていただけれれば幸いです。(笑)

 

さて、今回取り上げる「望郷酒場」は、昭和56年にリリースされ、「夕焼け雲」や「北国の春」と同様、千昌夫の代表曲です。昭和56年と言えば、わたしが小学生の時であり、ベストテン番組で目にしたことがあるのでしょうが、はっきりした記憶はありません。しかし、後年、テレビのモノマネ番組で、コロッケが「望郷酒場」を披露し、それによって曲自体をしっかり聞きました。歌そのものに関しては、酒に溺れた主人公が酒を飲みながら、故郷を偲ぶもので、典型的な演歌の一曲でしょう。言い換えれば、オーソドックスな大衆演歌の一曲であると思います。

 

そんな「望郷酒場」であるため、島津亜矢が難なく歌いきっているのは、言うまでもないでしょう。わたしが初めて見たのは、チャンネル銀河の「BS日本のうた」再放送であり、約2年前です。当然、録画し、秘蔵ファイルとして保管しています。本放送が、平成16年10月であり、約10年前になります。曲名通り、島津亜矢の力強い声量に、自分の故郷を思い出す人も多いかもしれません。しかし、酒に溺れた主人公に対しても、島津亜矢が歌うと、優しく見つめているように感じるのは、彼女の持ち味である力強さに優しさのある声色だからかもしれません。

 

 

また、故郷と言えば、わたしの場合、浦和になるので、都会育ちと同じようです。「望郷酒場」に出て来る故郷は、都会というより、山奥のような感じがし、東北の山々が似合うかもしれません。学生時代、花巻などへ行ったことがありますが、小山が並ぶ向こうにも、山々の峰が見え、「望郷酒場」から連想する風景にぴったりのようにも感じます。もちろん、島津亜矢からも、そういう山々に囲まれた風景を思い浮かべることができます。

 

しかし、わたしの母が、南相馬市出身であり、海も近いですが、山も見えます。特に、祖父母が眠る墓の南側には、国見山などがあり、「望郷酒場」を聞きながら、ついそういう個人的体験の風景を思い浮かべます。繰り返すようですが、島津亜矢版でも、当然浮かんでしまいました。

 

また、酒場が題名となっているからでしょう。酒と似合うような曲に思います。特に、おちょこを手にしながら、一人で飲む時に聞きたくなるような歌であり、しがない境遇であれば、なおさら、お似合いかもしれません。やはり、オーソドックスな大衆演歌の一曲であり、「演歌の花道」のシチューエーションともマッチしているように思います。(笑)

 
 

けれども、一点だけ、島津亜矢版で気になったのが、アカペラのような歌詞の時に、エコーが掛かったことです。それまでエコーが弱かったのか、島津亜矢の声が間近に聞こえて来るような感じがし、文句はありませんでした。しかし、一番が終わる前になり、より効果を上げようとエコーを強くしたのかもしれません。確かに木霊のようになり、歌詞の主人公の思いを明確に伝えることを狙えるかもしれません。しかし、それによって、より効果を上げたかと言えば、疑問にも感じます。逆に邪魔な感じがしてしまいました。

 

この曲は、割合、感情表現を抑制しているようで、エコーがなくても、全く問題ないようにも感じます。しかも、声量のある島津亜矢であるので、余計なことをしなくても、見ている人に十分伝えられると思います。時に、どこかの国の公共放送は、過剰演出をし、ついこの間もありましたが、そういう片鱗がこういうところにも出ていたのかもしれません。過剰演出をしなくても、理解する人はきちんと理解すると思います。むしろ、過剰に何かをすることは、視聴者をバカにしているようにも思いますが、皆さんはいかがお思いになるでしょうか?

 

なお、島津亜矢版「望郷酒場」は、わたしが知る限り、CD化されていないようです。「帰ってこいよ」と同様であり、CDになってどうなるのか、聞いてみたいところです。「夕焼け雲」もずいぶん掛かりましたが、いつか「BS日本のうた」シリーズに収録されることを期待しています。

 

また、一つ言い忘れましたが、この曲は酒場が舞台でしょうが、わたし個人は屋台が似合うようにも思います。ほとんど会話もなく、屋台でおちょこを手にし、静かに飲みながら、バックグラウンドで掛かっている、というのが、ぴったりのようにも思います。しかも、飲んでいるのが作業服を着たオヤジであれば、なおさら絵になるようにも思います。こうなると、志村けんのコントで使って欲しいですが、完璧主義者でもあるようなので、多分使うなら、島津亜矢版ではなく、オリジナルの千昌夫版かもしれません。中島みゆきの曲と同様でしょう。(笑)

 

長くなりました。またまた悪文の羅列となっていますが、ここまでお読みいただけましたら、誠にうれしい限りです。次回もまた、よろしくお願いします。

 

 



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