水に溶け込んでしまった魂 川の流れのように 2016年紅白歌合戦

ファンの方であれば、すでにご存知でしょうが、昨日(2016年12月31日)、島津亜矢が紅白歌合戦に出場し、「川の流れのように」を披露しました。一体何を歌うのか、と思っていたら、美空ひばりの最期のリリース曲となり、選択としては無難だったかもしれません。

 

わたしは、昨年と同様、年が明けた本日、ブルーレイレコーダーで記録したものを視聴しました。昨年のレベッカのように、島津亜矢以外の歌手で見たい人やグループがいなかったため、島津亜矢の場面を視聴後、さっさと編集してしまいました。そのため、番組全体については、感想を述べる立場にありません。

 

けれども、島津亜矢の「川の流れのように」については、当然感じたことがあります。ファイルを再生し、歌い出しのところから、あれっ?、と思ってしまいました。彼女特有の重厚感が伝わって来ず、ただ単に歌っているだけに感じました。確かに、生意気な言い方ですが、プロであるので、聞くに堪えないということはありません。歌唱力は相変わらずですが、それでも、どこか物足りない感じがしました。

 

 

しかも、歌の途中で、声が上ずっているようなところもあり、一体どうしたんだろう?、と思ってしまいました。ふと、二年前の歌コンで披露した「人生一路」と「地上の星」を連想し、残念な気持ちになりました。繰り返すようですが、彼女の歌唱力に文句はありません。わたしのような素人が、ああだこうだ言う資格はないでしょう。けれども、昨日の「川の流れのように」には、彼女の持ち味である魂が感じられませんでした。一言で言えば、昨年の「帰らんちゃよか」の方が、わたしのような者でも魅了されました。

 

島津亜矢レビュー : 

個人的には好きな演出ではない 歌謡コンサートでの「人生一路」と「地上の星」

 

歌が始まった時点から、これが島津亜矢!!、と思い、一杯ひっかけながらの視聴でしたが(笑)、それでも、ぐんぐん引き込まれていきました。このサイトでもすでにお話しているように、直接的な表現の多い「帰らんちゃよか」のような歌は苦手ですが、それでも、彼女の魂によって、わたしでもすんなり見ることができました。

 

島津亜矢レビュー : 

亜矢ちゃんが素晴しくても、番組は最低 帰らんちゃよか 2015年紅白歌合戦

 

そういう魂が「川の流れのように」からは伝わって来ませんでした。もっときついことを言えば、昨年の「帰らんちゃよか」は彼女の歌唱力で聞かせてくれましたが、昨日の「川の流れのように」は歌の良さで誤魔化していた、ということです。やはり残念というしかなく、保存ファイル化しましたが、頻繁に視聴するか否かは微妙なところです。

 

けれども、だからと言って、「川の流れのように」が島津亜矢に似合わないとは思いません。島津亜矢リサイタル 2008 無双 [DVD]では、昭和メドレーと称し、「川の流れのように」を披露していました。わたしはたまたま視聴することができましたが、彼女の魂が感じられ、しかも、川であるのに空に向かって飛び立っていくようであり、非常に心地よく、そして、うんうん唸りながら見入ってしまいました。

 

CD日本のうたにも、「川の流れのように」が収録され、ファイル化して保存してあります。昨日のものと聴き比べましたが、たとえ特有の機械音があるとしても、CD版の方がずっと魅了してくれます。結局、昨日の「川の流れのように」を端的に言えば、タイトルに尽きます。

 

水に溶け込んでしまった魂。もうこんな番組に出なくていいよ、とわたしは思ってしまいますが、そうではない人も大勢いるのかもしれません。

 

ちなみに、元大日本帝国臣民で、昭和10年生まれの母は、昨日の紅白歌合戦を全て視聴しました。感想は一言でした。

 

「つまらなかった」

 

今回はこれまでになります。

 

 



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