やっぱり震えが走る 帰らんちゃよか

島津亜矢の声を聞くたび、背筋に震えが走ります。もちろん、その歌唱力からで、どんな歌でも、聞き終わると、上手い、と独り言を発しています。(^。^) 正直、mp3ファイルに落とし、仕事をしながら、毎日のように聞いていますが、それでも、どんな歌を聞いても、最後は、上手い、です。それだけ焦がれてしまったことが原因かもしれませんが(笑)、島津亜矢の歌声が、わたしの心に木霊してくるのだと思います。

 

さて、日付では、昨日(2010年5月25日)になりますが、NHK総合の「歌謡コンサート」を視聴しました。学生時代に購入した、古いビデオデッキで録画し、興味のないトークなどを飛ばし、曲だけを聞きました。今回、島津亜矢が歌ったのは、「帰らんちゃよか」でした。記事のタイトル通り、震えが走り、聞き終わって、やはり、上手いなあ、と独り言を発していました。(^。^) しかも、さすがにプロだなあ、と思ったのは、持ち歌でありながら、歌い方に変化を持たせていたところです。

 

「帰らんちゃよか」は、もともと関島秀樹の「生きたらよか」を、2006年に亡くなった、ばってん荒川がカバーし、その歌声を島津亜矢が聞き、再度カバーしたとのことです。ファンである以上、島津亜矢の「帰らんちゃよか」が一番だと思います。(^。^) しかし、関島秀樹も、ばってん荒川も、どちらもそれぞれの味があると言えます。ばってん荒川というと、わたしの中でも記憶があり、「お米ばあさん」の姿は、今でもありありと覚えています。元々ローカルタレントのため、あまり東京では仕事をしなかったそうですが、大衆文化の残る時代に、幼い頃を過ごしたため、埼玉にいながらも、お米ばあさんの姿を覚えていたのでしょう。

 

後年、ビートたけし、明石家さんま、志村けんに憧れを持ち、一時期本気でお笑い芸人になりたいと思い、その一環で、深夜ラジオなどに耳を傾けていました。「オールナイトニッポン」の中で、ビートたけしが、ばってん荒川の名をよく語っていました。非常に尊敬もしていたようで、ばってん荒川に、何度も東京に出て来るようにと誘ったそうです。しかし、結局、本人は、最期までローカルタレントを望んでいたようです。島津亜矢とは、「帰らんちゃよか」とのつながりからか、ばってん荒川の葬儀の時に、彼女が「帰らんちゃよか」を熱唱したとのことです。誤解して欲しくないのですが、こういう曲を葬儀で歌うのは、実に汚いなあ、と思います。

 
 

話が少々ずれた感じですが、5月25日放送「歌謡コンサート」の中での「帰らんちゃよか」については、先にお話したように、持ち歌に変化をつけて歌っていました。元々語り調である、この歌をさらに語りかけるようにし、番組のテーマである「家族への想い」を見事に表現していたと言えます。また、わたしの母とは、放送日に電話で話す機会があり、「歌謡コンサート」を見たとのことでした。感想は、息子と同じで、上手いのひと言です。(^。^) 母は、来月(6月18日)川口リリアホールで開催される、島津亜矢コンサートへ行く予定です。来月が楽しみと言い、内心、うるせえな、と羨ましい気持ちにもなっていました(笑)。そうは言っても、母とも納得し合ったのはやはり、島津亜矢は、歌が上手すぎる、ということです。

 

5月25日放送「歌謡コンサート」で、他の歌手も見ましたが、穿った目を捨てても、島津亜矢の歌唱力が、抜群のように思います。わたしは、比較価値観を好まない男ですが、共演していた、ある若手歌手と比べた場合、島津亜矢には、島津亜矢の歌い方がすでにあるように思います。若手歌手には、訓練された演歌歌手の痕跡があり、まだまだ個性が足りないように思います。しかし、島津亜矢には、訓練の痕跡などもなく、演歌独特の歌い方をする時もありますが、たとえば、フォーク・ソングなどを歌う場合は、
彼女なりに、その曲に合わせたようにしています。もしかしたら、声だけ聞けば、演歌歌手とは思えないかもしれません。そうでありながら、ド演歌も歌うことができ、まさに、歌手になるべくしてなったように思います。けれども、これは両刃の剣のようにも思います。熱烈なファンには失礼ですが、母とも納得しあったのは、

 

「何でも歌えるから、あまり売れた曲がない」

 

オリコンなどで上位に入るような曲が、すべて良い歌とは思いませんが、売れている曲の特徴は、カラオケでも歌えるような曲に思います。音もそれほど高くなく、中音を主体にしながらも、どこか元気が出て来る、そんな曲が、この国のポピュラー・ソングの特徴のように思います。若手シンガー・ソング・ライターなどからは怒られるかもしれませんが、その曲調は、小学唱歌の世界と変わらないように思います。♪静かな 静かな 里の秋、などと同じような音域でしょう。それをアップテンポにし、恋愛をテーマにした詞を付けているだけのように思います。もちろん、それ以外の曲調で売れているものもあるでしょうし、素人であるわたしの認識違いもあります。

 

さらに、「島津亜矢に、焦がれて」いる、アラートフォーでもあるので、(^。^) 絶対に正しいとは言えません。後年になって見方が変わるかもしれません。しかし、わたしには、どうしても、そのように思えて仕方ありません。その点、島津亜矢の曲は、どうでしょう? 全体的に高音であり、しかも、調子も独特です。音が下がったと思えば、いきなり上がり、リズムを取るのも大変で、微妙に調子が変化し、しかも、それがサビの時もあります。何気に歌っているようですが、そのようにできるのも、島津亜矢が、島津亜矢であるからだと思います。果たして、島津亜矢の曲を、カラオケでしっかり歌える人は、どれくらいいるのでしょうか?

 

もし時代が違えば、島津亜矢の環境も変わっていたかもしれません。わたしは、フォーク・ソングが好きですが、フォーク・ソングが登場してから、歌手のあり方も変わったように思います。フォークの場合、歌云々よりも、メッセージ性が強く、岡林信康などが、典型的なように思います。けれども、フォーク以前の歌手は、純粋に歌で勝負していたように思います。そういう時代の曲をカラオケで歌おうとすると非常に難しく感じます。しかし、島津亜矢は、その頃の曲も、見事に歌いあげています。

 

よく若い人が、かつての流行歌を歌うと、年配の人から、ちょっと違うという指摘をされがちです。けれども、「BS日本のうた」などで、島津亜矢が、そういう曲をソロで歌い終わると、拍手が一層湧き上がります。それは、ひとえに観客が、島津亜矢自身が生まれていない頃の曲を見事に歌い上げ、彼女なりの持ち味をも感じているからでしょう。そうであるのに、先の母との会話のように、あまり売れた曲がないというのも、非常に残念なように思います。けれども、観客は、肌で分かっているようにも感じます。映像を通したのみですが、島津亜矢が歌った後の観客の反応は、ひと際目立っているように思います。

 
 

ともあれ、島津亜矢の歌声を映像とともに視聴すると、震えが走ります。会場に足を運べない分、映像で見るだけでも、非常に満足です。テレビを見なくなって久しいですが、島津亜矢を見ることができただけでも、今回のNHK「歌謡コンサート」には、満足しました。(^。^) 基本的に、昔のNHKのような堅い感じは嫌いではなく、特に、NHK特集時代のドキュメンタリーは、質が高いと思います。宣伝ですが(笑)、別サイトで、「Hello, BBC in 極東!」というBBC視聴をテーマにしたホームページも運営しています。BBCのドキュメンタリーには、かつてのNHK特集の匂いが、いまだ健在のように思います。NHKは公共放送、BBCは国営放送であり、似たようなものに思いますが、大日本帝国の遺産の有無は、現時点では定かでないですが、大英帝国の遺産は、しっかり生きているように思います。イギリスの国力が落ちているとはいえ、戦争に負けるとは、こういうことを言うのかもしれません。(^。^)

 

ところで、わたしが最初に聞いた島津亜矢の「帰らんちゃよか」は、「島津亜矢 2005年全曲集」というアルバムです。正直、最初に聞いた時、なんてど演歌な、と思いましたが、聞いていくうちに、良い歌だなあ、と思うようになりました。また、「帰らんちゃよか」とともに、人気のある持ち歌と言えば、「感謝状~母へのメッセージ~」と「大器晩成」であるかと思います。どちらも、個別でレビューを書いていますので、下記も合わせてご覧いただければ、幸いです。

 

 

今回も、生意気なことばかりで、つまらない言葉をだらだらと述べて来ました。次回もまた、よろしくお願いします。

 
 

追記-01 (2015年12月25日)

 

ご存じの方も多いかもしれませんが、本年(2015年)の紅白歌合戦で、島津亜矢が披露する曲が、このレビューで取り上げた「帰らんちゃよか」になります。約5年前に書き上げたものが、こうして巡り巡ってやって来るとは思いも寄りませんでした。

 

個人的には、追っかけオヤジらしく、彼女の歌唱力であれば、彼女を知らない観客をも魅了すると思いますが、やはり、主催している局が局だけに演出には眉唾では、とも憶測しております。

 

そんな紅白歌合戦については、別途レビューを上げていますので、よろしければこちらもお読み下さい。中には、気分を悪くなさる方もいらっしゃるかもしれませんが、「割合(笑)」率直に感じたことを書き上げました。何らかのご参考になれば、幸いです。

 

雑記帳 : 正直、出場は残念 2015年度紅白歌合戦

 
 

追記-02 (2016年1月1日)

 

2015年の紅白歌合戦を録画視聴しました。レビューをアップしましたので、よろしければ、お読み下さい。

 

亜矢ちゃんが素晴しくても、番組は最低 帰らんちゃよか 2015年紅白歌合戦

 
 

 



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