今日の片鱗がある デビュー曲 袴をはいた渡り鳥

結局、この記事のタイトルに尽きると思います。(^。^) そんなこと言うと、何のために、この記事を設けたのか分からなくなりますが、正直、これが15歳か、という思いです。演歌の救世主、という言葉は、まさに島津亜矢にふさわしいと思っています。このサイトで何度か触れていますが、島津亜矢は早生まれなので、年齢は一つ下でも、わたしと同学年です。

 

個人的なことになりますが、島津亜矢がデビューした時は、わたしは、高校に入学したばかりでした。モヤモヤッとした想いを今でも忘れることはなく、自分なりに、その後の幻滅を予感していたように思います。(^。^) 青春と言えば、聞こえはいいです。けれども、森田公一の「青春時代」にあるように、青春なんて後から見れば、ほのぼのとしていますが、その真っ最中は、どうにもしようのない想いばかりです。

 

島津亜矢と自分を比べれば、かたや天才歌手として世にデビューし、かたや一介の一高校生にしかすぎません。けれども、今から見れば、半分子供でありながら、半分大人になった気持ちもありました。そういう心の中のギャップは、体の成長とともに、次第に大きくなり、ある人は順調に行きますが、そうでない人は、迷ってばかりで、さらに、別な人は、違った道を歩むのでしょう。おそらく、わたしばかりでなく、どんな天才であろうが、どんな凡才であろうが、誰しもに起こり得る心情であろうと思います。

 

島津亜矢に焦点を当てれば、彼女がデビューから順調だったかと言うと、果たして、そうだろうか?、と思います。ここからは、熱烈なファンに失礼な言葉が続くかもしれませんが、島津亜矢の歌の上手さは、多くの人が認めることでしょう。80年代半ばにデビューし、歌だけで勝負しようとしていた節を感じ、あの軽薄短小な時代に、よく出て来たな、と島津亜矢を初めて知った時に思いました。

 

そうは言っても、現代の歌手には、歌のうまさ以外のものも、求められているように思います。わたしなりに言えば、それは華やかさのような気がします。いわば、タレント性というものでしょう。もっと言えば、テレビのバラエティーやトーク番組で好かれるようなものです。

 

そういう華やかさは、一般の知名度にも繋がり、島津亜矢の名は、まだまだ知られていないところがあるように思います。確かに、演歌ファンの間では有名でしょうし、現にわたしの母は、すでに知っていました。それでも、演歌の大御所と比べたら、果たして、一般への知名度は、どうなのでしょうか?

 

だからと言って、もっと華やかさを持て、とは思いません。やはり、歌手は歌で観客を魅了する、それが基本のように思います。さらに、わたし自身が、島津亜矢の名を高めるために、もっともっと応援するんだ、という傲慢な思いも、持ちたくはありません。そっと、陰から、個人で応援している方が、わたしは好きです。そんなこと言いながら、こんなところで、こんなことを言っているので、わたしも、常に矛盾を抱えた、人の子です。(^。^)

 
 

いずれにせよ、「袴をはいた渡り鳥」でデビューし、今日までプロの歌手として活躍しています。話を戻すようですが、デビュー時と今の声を比べると、どこかしら、彼女の人生が反映されているようにも感じます。単に年取ったから、とも言えるのでしょうが(^。^)、声のみならず、ジャケットの顔にも、それを感じます。

 

わたしは、別に島津亜矢の知人でもなく、単に新参者の一ファンですが、「袴をはいた渡り鳥」を聞き、自然とそんなことを感じてしまいました。同じ時代に育った、という妙なムラ意識に近いものが、わたしの中にもあるのでしょう。けれども、もう一つ、わたしの性癖からでもあると思っています。現在、島津亜矢の歌声を毎日のように聞いていますが、特に、今回お話している「袴をはいた渡り鳥」を耳にし、こんなことを思いました。

 

「時代は、いつも天才を生み出す。けれども、大衆は、必ずしもそれを賞賛しない」

 

生意気な言動ですが、アラートフォーのわたしは、もっともっと、陰ながら、島津亜矢を応援したいと思っています。ところで、わたしは、音楽の素人ですが、「袴をはいた渡り鳥」は浪曲調で、年配の方ならご存知である、三波春夫の歌謡浪曲を意識しているように思います。三味線の音色が、アップテンポを醸し出し、ついつい口ずさんでしまうような曲調です。わたしの知る限り、歌謡浪曲と言えば、セリフ入りのものが多いように思います。

 

YouTubeのある動画を見た時、水前寺清子が、歌謡浪曲調を歌わせたら、島津亜矢の右に出るものはいない、と語っていました。おそらく長年のファンの方なら、百もご承知のことかもしれません。現在では、毎年開催されるリサイタルの中で、歌謡浪曲を披露していると思います。すでに島津亜矢お得意の世界と言ってもいいのでしょう。そういう片鱗もまた、フレッシュなコブシを回す、「袴をはいた渡り鳥」から感じられます。また、わたしが、初めて「袴をはいた渡り鳥」を聞いたのは、2008年にリリースされたCDアルバム「島津亜矢2008年特撰集」です。

 

今回は、恥ずかしながら、少々個人的なことばかりを述べてしまいました。けれども、皆さんのご参考などになれば、誠にうれしい限りです。次回もまた、よろしくお願いします。

 

 



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